【要約①】『SDGsが地方を救う』水事業における問題点・取組み事例を紹介

今回はおすすめの本を紹介したいと思います!

米谷 仁さん/生田 尚之さんが執筆した『SDGsが地方を救う』
です!

昨今、持続可能な未来を築くため
SDGsを中心に「貧困や不平等」「気候変動」「環境劣化」「繁栄」「平和と公正」など
私たちが直面するグローバルな諸課題の解決を目指した取り組みが進んでいます。

SDGsの中でも、「水・食・電気」における事業で
地域の活性化を実現した企業『テクノシステム』の取り組みについて
会話形式で紹介をしているこちらの本。

『テクノシステム』は、資金調達の限界から、2021年5月に倒産をしてしまいましたが
SDGsの具体的な取り組みを知り、それらが地域にどのような影響をもたらしているか
また、同企業が倒産してしまったことからも、SDGsの問題に取り組む難しさ、どのような点が困難なのかを知れる本になっています。

本に記されている主張を自分なりに要点を絞ってまとめました。

それでは、いってみましょう!

【本コラムのターゲット】
・『SDGsが地方を救う』に興味がある方
・環境問題/食問題などについて知りたい方
・「SDGs」に興味がある方

結論:『SDGsが地方を救う』とは?

本書の著者
米谷 仁さんは、
1963年、鳥取県生まれ
1986年、環境庁入庁。環境白書やエコマーク制度の立ち上げ、環境基本法案の策定などを担当。
1998年、在中国日本大使館に初代の環境担当アタッシェとして赴任。
2001年、環境省の発足と同時に帰国。環境大臣秘書官(事務取扱)、原子力規制庁総務課長、環境省大臣官房秘書課長などを歴任。
2018年、環境省大臣官房政策立案総括審議官を最後に退官されました。

生田 尚之さんは、
1974年、神奈川県横浜市生まれ
2009年、テクノシステムを設立。ポンプ技術と電気技術を活用した、環境機器や食品関連機器の開発・製造・販売をはじめ、太陽光発電、バイオマス発電、小風力発電など、事業を展開。
東日本大震災や熊本地震などの災害では、自社製品を用いて支援活動に参加されました。

本書では、SDGsの中でも、特に「水・食・電気」における事業で
地域の活性化を実現した企業『テクノシステム』の取り組みについて
米谷さんと生田さんの会話形式で紹介がされています。

結論から申し上げますと、本書での主張は、大きく下記の3点です!

1.「水」問題への取り組み
2.「食」問題への取り組み
3.「電気」問題への取り組み

本記事では、『1.「水」問題への取り組み』について深く掘り下げていきます。

世界には慢性的な「水」問題に苦しむ国が多くある

アフリカのひどいところでは、地域で唯一水の出る場所があり、そこに女性や子ども達が半日かけて水を汲みに行くといいます。

日本は水に恵まれすぎているため、なかなか水への事業に意識が向きませんが
世界には、まだ慢性的な水不足であったり、不衛生な水しかない国もおおくあります。
水質や水不足が原因で人が命を落とす悲劇もあり、安全な水の供給がとても問題になっています。

おいしい水、安全な水を確保することは、人間の幸せには不可欠です。
本書で紹介されている『テクノシステム』が水問題に対して、取り組んだこと
また、どのような点が困難なのかを紹介していきます!

海水を飲み水に変える!

「水」事業に関して、『テクノシステム』が目指したものは、海水を飲み水に変えるということです!

私たちの世界を覆う海水を飲むことができれば、水不足は一機に解決されると思います。
しかし、人間は海水をそのまま飲むことができません。
なぜなら、人間が海水を飲むと、血液中の塩分濃度のバランスが大きく崩れてしまい、正常に戻すために、体内の水分が大量に消費されます。
結果として、海水を飲むと、逆に体内の水分が奪われ、さらに喉が渇いてしまうことになるのです。

この問題を解決するためには、海水に含まれる塩類をはじめとする不純物をろ過し、淡水化することが必要になります。
『テクノシステム』では、RO膜と呼ばれる、水だけを通して塩類などの不純物を透過しない性質を持つろ過膜と高性能なポンプを用いて、海水の淡水化を行いました。

会場の海水を淡水化して選手のシャワーに!

実際に、淡水化された海水はシャワーとして使用されました。

また、飲み水とするには
ろ過作業の時に、豊富なミネラル分も一緒に除去されてしまうため、「おいしい水」にするためにミネラルの添加が必要になります。
そのために、ノウハウを持っているオックスフォード大の教授と技術提携をして、「おいしい水」を作りあげました。

最大の難関は”コスト”

しかし、この目標を叶えて継続するために、一番ネックになってくるのが”コスト”です。

RO膜には、非常に大きな圧力が必要で、高性能なポンプが必要になります。
また、海水をろ過するには膜の痛みも早く、交換をしなければならないため、水1リットルあたりのコストが高くなってしまいます。

『テクノシステム』では、海水を淡水化するプラントを小型化することで、コストダウン・軽量化を図りました。
その技術は、東日本大震災の時にも、淡水化装置を使って生活水を提供するなどの活躍を見せました。

しかし「水」問題に、この”コスト”の問題は付きものです。
“コスト”の問題をとことん解決しなければ
世界中の人に「安全な水」「おいしい水」を届けることは難しいと言えます。

まとめ

みなさま、いかがでしたでしょうか?

今回は、以下の3点について、ご紹介させていただきました。

[本コラムのまとめ]
①慢性的な「水」問題に苦しむ多くの国の現状について

②海水を淡水化する技術について

③「水」問題に付きものである、”コスト”の問題について

今回紹介したものは、
SDGsの17の目標の内、6番目の「安全なトイレを世界中に」を中心に
広く言うと、3番目の「すべての人に健康と福祉を」
女性や子ども達が、半日かけて水を汲みに行っている現状を考えると
4番目の「質の高い教育をみんなに」5番目の「ジェンダー平等を実現しよう」にも通底する問題です。

「水」の問題を解決することで、SDGs目標が大きく改善されることになります。
そのためには、いかにコストダウンを行うか、考えることが必要不可欠であるとわかる内容でした。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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